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県指定文化財(荒川水系戸田周辺漁撈用具)

掲載日:2024年5月13日更新

荒川水系戸田周辺の漁撈用具の写真
(ウケ類・ビク類・ウナギカキ・タモアミ・イケタゴ・アバリ等)

荒川水系戸田周辺の漁撈用具586点

埼玉県指定有形民俗文化財 2006年(平成18年)3月17日指定

この漁撈用具は、荒川下流域の戸田周辺の荒川や小河川で行われていた漁撈の用具や舟などで、昭和40年代から教育委員会が調査・収集してきたものです。
戸田周辺の荒川流域は、東京湾の海潮の影響を受ける地域で、川幅は広く水深あり、コイやスズキなど海や川にすむ魚がいます。潮の干満を利用した建干漁や、潮の流れが止まった時をねらう刺網漁、また舟の上から投げる投網漁、また、ウナギやドジョウなどをとる筌を一度に多数仕掛ける漁法もありました。
かつて、川岸地区などには漁業専業者がおり、大正時代から昭和30年代には盛んに漁が行われていました。
これらの漁撈用具は、荒川下流域の川の特徴に適した伝統漁撈と荒川に暮らす人々の生活生活を伝える地域的な特色をあらわす体系的なコレクションとして、埼玉県の有形民俗文化財に指定されています。
網漁用具65点、釣漁用具122点、突鈎漁用具22点、陥穽・罧漁用具51点、運搬・保存用具28点、漁具製作・修理用具265点、舟及び関係用具20点、仕事着6点、その他7点

保存場所

戸田市立郷土博物館(戸田市大字新曽1707番地)

関係文献

戸田市文化財調査報告9 戸田市の伝統漁法(戸田市教育委員会 1975年(昭和50年)3月30日発行)
戸田市文化財調査報告12 戸田市の伝統漁法(補)(戸田市教育委員会 1976年(昭和51年)3月30日発行)


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